太陽光パネルの価格はどのくらい?損をしないための知識とは

太陽光発電の普及が進み、さまざまな業者・メーカーが太陽光発電システムを提供しています。太陽光パネルは太陽光発電システムの中で中核を担う設備であり、導入コストや発電効率に非常に大きな影響を与えます。この記事では、太陽光パネルの費用に対する考え方や主要メーカーの製品の一部を紹介します。

損をしないための知識!

電気代節約や売電による収入など、経済的な目的で太陽光発電システムの導入を検討される方も多いかと思います。しかし太陽光パネルの値段は安くないため、考慮・比較してからの導入をおすすめします。

太陽光パネルは、メーカーや製品によって性能や特徴が異なり、価格もさまざまです。加えて、屋根の広さや形状など、住宅の条件に合わせた完全オーダーメイドの商品であり、一律でいくらとは言えないため、価格が妥当かどうか判断しにくいものです。また、価格だけで見ると安く感じられる商品も、発電量で考えると「実はお得ではなかった」というケースもあります。

意図的に初期コストが安く見えるよう操作し、実際は割高であるといった、悪意のある業者に引っかからないようにする必要もあります。こういった業者を見抜くためには、太陽光パネルの費用についての知識が不可欠です。

このように価格が妥当かどうかの判断ができない状態で導入してしまうと、導入後に後悔してしまうことにつながる可能性があるため、太陽光パネルの費用については、しっかりと知識をつけましょう。

太陽光パネルの費用に対する考え方

太陽光パネルの価格設定は業者によってさまざまです。パネル単体の価格だけでなく、設置費用などを含めたシステム全体の導入費用を考慮しないと、一見安く見えても実際は高くついてしまうこともあります。
ここでは、太陽光パネルの費用の価格の考え方をご紹介します。

太陽光発電システム全体の導入費用で考える

太陽光発電システム導入にかかる費用は、屋根に載せる太陽光パネルの費用だけではありません。実際にかかるのは太陽光パネルのほかに、周辺機器の費用、設置工事費、補助金の申請手続きや保証などの諸費用をトータルした金額になります。

太陽光パネルの費用が極端に安くても、設置工事費が高いなどトータルの金額は変わらない、むしろ高いといったケースもあるため、一見安く見えても注意が必要です。

長期的な視点で考える

太陽光発電システム全体の導入費用が安い場合でも、長期的な視点で考えたら安くないという場合もあります。
例えば、保証期間が短く、設置後短期間で機器に不具合が発生したが、修理費用が発生してしまうケースや、工事が不十分だったために起きたとみられる不具合の際にも保証が無い、など内容が十分でなかったために余計なコストが発生してしまったケースもあります。

こういった事態を避けるためにも、保証期間や保証内容を複数メーカーで比較を行うなど、しっかりとした確認が必要です。

1kWあたりの価格で考える

太陽光発電の1kWあたりの価格は「kW単価」と呼ばれ、太陽光発電の割安・割高を考える際に用いられ、kW単価は設置費用総額÷パネルのkW数で計算することができます。設置費用総額は工事代や諸経費などすべて含めた金額であるため、太陽光発電システム全体の導入費用を考慮した価格で計算することができます。

メーカー毎の太陽光パネルの価格について

太陽光パネルの価格は、設置するパネル枚数やパネルの性能などによって異なります。ここでは参考として、いくつかのメーカーの太陽光パネルの価格を紹介しますが、あくまで目安であり、現在は変わっている可能性もあるため、詳しい数値は各メーカーのホームページをご参照下さい。

Panasonic

パナソニックは「HIT」というアモルファスシリコンと単結晶シリコンのハイブリッドのパネルを製造しており、発電量の高さが魅力です。結晶シリコンの太陽光パネルは温度が高くなると発電量が下がってしまいますが、「HIT」は熱に強いアモルファスシリコンで結晶シリコンを挟むことで、これを補っているため、高い発電量を実現しています。

また、保証にも力を入れており、太陽光パネルの保証は25年間、パワーコンディショナーなどの周辺機器は15年間の保証をつけています。

設置容量(パネル枚数)相場価格相場kW単価
5.04kW (20枚)137.3万円27.2万円/kW
(Panasonic ホームページ https://sumai.panasonic.jp/solar/lineup.html

SHARP

シャープは1959年より太陽電池の開発を開始しており、非常に長い歴史を持ちます。その分設置実績も豊富なため、消費者にとっては安心しやすいといえるでしょう。加えて、自社製品だけでなくOEM製品も幅広く手掛けているため、太陽光パネルの種類が多く、さまざまなニーズに応えられることが特徴です。

Webモニタリングサービスという保証に関するサービスを行っており、これは専門の担当者が異常を発見したら通知してくれるといったもので、幅広い保証を展開しています。

設置容量(パネル枚数)相場価格相場kW単価
5.12kW (20枚)149.9万円29.3万円/kW
(SHARP ホームページ https://jp.sharp/sunvista/

Qセルズ

Qセルズは2012年4月に経営破綻したドイツのQセルズを韓国のハンファグループが買収したことによって2012年10年に設立された会社です。この買収によって世界有数の太陽電池メーカーとなり、世界市場で大量生産しているため、価格が安いことが最大の強みです。

安いからといって保証面で弱いということもなく、さまざまな保証が用意されています。

設置容量(パネル枚数)相場価格相場kW単価
5.12kW (20枚)137.9万円25.9万円/kW
(Qセルズ ホームページ https://www.q-cells.jp/

まとめ

太陽光パネルの価格については、長期的な視点で、太陽光発電システム全体の導入費用を考えることが重要です。決して安い金額ではありませんが、太陽光発電システムの導入により、電気代の節約や売電による収益の確保など、経済的メリットを得ることができます。

最終的には専門家の意見を聞くことにはなりますが、できる限りメリットを大きくするためにも、業者に足元を見られないためにも、ある程度の太陽光パネルの価格についての情報・知識を持っておくことは必要です。

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